SYNC-FURNNITURE | シンクファニチャー | キッチンや家具のオーダーメイド製作販売



03.14 Thu


March 12, 2024



いつかは所有したい名品の一つ、PP701ミニマルチェア。ハンス・J・ウェグナーが 2007年に92歳で他界するまで500脚以上の椅子をデザインした中でも、ウェグナーの作品に新しい道を開いたとされるこの椅子には多くの魅力が詰まっていて名作と呼ばれる理由にも素直に頷けるんですよね。1965年、ウェグナーはコペンハーゲン北部に自宅を完成させ、自邸のダイニングチェアとしてなかなか理想のものに巡り合えず、自らデザインしたのがこのPP701ミニマルチェアなのですが、妻インガさんがウェグナーの作品で最も好きな椅子と語ったことでも知られています。

このチェアの最も大きな特徴はその笠木であり、薄くスライスした四つの材を寄せ木にし、さらに十字形の契りで結んだものを削り出しています。ここで注目したいのは、この大きな笠木が四つの小さな木片で構成されいてることなのですが、残り木を使用することで大きな木片を削り出すような無駄な木の使い方をしていません。とある著書には「ウェグナーの”木を知り、木を愛する”姿勢が出ているように見える」とも綴られています。繊細で美しい笠木部分は見る方向によって全く違った表情をみせておりその造形美が今現在においても高く支持される理由の一つかもしれないですね。

そんなPP701ミニマルチェアのもう一つの特徴はフレームにステンレススチールを使用し約5kg程までの軽量化が図られていること。細身のフレームを活かしてスタッキングも可能なんですよね。このステンレスフレームのデザインによってモダンで軽快な印象を与えてくれています。また、椅子であるからには座り心地が重要なのですが、ウェグナーがダイニングようにデザインした椅子は基本的に臀部が椅子から少しでるように設計されています。これは解剖学的に人体の脊椎がS字ラインを描いているためであり垂直に背筋を伸ばして座ることを想定してデザインされているからなんですね。すこしリラックスした姿勢でも快適に座れるように、背もたれは若干後ろに傾斜していて、背もたれの上下部の身体の接触面の仕上がりも丁寧なため背中が痛くなることもなく様々な姿勢への対応もされています。
とまぁ、少しかいつまんだ内容なんですが、こういった誰かに話したくなるようなストーリーがあるとその物にたいしてより愛着が湧きますよね。CLASSTA(SYNC FURNITUREショールーム)ではPP701ミニマルチェアの展示もしていますので、是非座り心地などをお試しください。

 

 

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Staff 本田

 





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