SYNC-FURNNITURE | シンクファニチャー | キッチンや家具のオーダーメイド製作販売



01.22 Mon


January 22, 2024




今回は実験レポートです。木材は経年に伴いより深みのある美しいカラーに変化していくのが魅力ですよね。木材にオイルなどを塗りオリジナルに育てていく工程を至福の時間と感じる人も少なくないのではないでしょうか。しかし木材の変色には一般的にあまり宜しくない変色もあります。その一つに挙げられるのが金属による変色です。上に掲載している写真はオークの突板。その上にガス缶などの金属が露出している部分を木材の表面に置き2時間程放置してみたのですが、、、その箇所のみ黒色に変色しています。これには驚きました。たった数時間でこのような状態になるなんて。この事を知らなくてキャビネットなどの家具に大きなシミのような跡がついてしまうとショックですよね。これは、鉄や銅などの金属イオンが木材に含まれるタンニンが水分を介して反応し黒色の化合物を生成するからだそうです。特にこのタンニンが多い木材がオーク(ナラ)や杉などといわれています。

そこで今回登場するのが、このosmo(オスモウッドリバイバージェル)というドイツ製の商品です。特徴としては灰色に変色した木部表面をもとの木に近い状態に美しくリフレッシュさせる環境にやさしいアク、汚れ落とし剤。見た目はエメラルドグリーンでスライムのような少しとろみを感じる液体です。

使用方法は簡単。木部を水で濡らし、オスモウッドリバイバージェルを刷毛で塗布し、約20分待ってからシダブラシなどでこすりながら真水で洗い流すだけ。今回は簡易的に布ウエスに液を浸し黒色に変化した部分にのみ塗布してみました。

そのまま10分程放置し確認してみると、ほとんど黒色に変化していた部分が無くなり元に近い状態に戻ってきています。

20分が経ちオスモウッドリバイバージェルを塗布した部分を拭き取っただけですが、このように黒色に変化していた大きなシミのような跡が綺麗に無くなりました。メーカーの公式サイトによると、その後48時間以上乾燥させてオスモカラーウッドステインプロテクターで保護塗布すると良いみたいですね。このような商品が世の中にあるのはとても心強く安心します。木材には変色原因物質の種類が多く、樹種によりその変化の様子は様々だといわれています。他にも変色を発生させる外的要因に紫外線の影響やアルカリによる変色、酸化や微生物などもあるそうです。大切な家具と一生付き合っていくためにも正しいメンテナンス方法や知識を蓄えていきたいですね。

 

 

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Staff 本田





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