一年ほど前、一本の電話がかかってきました。
「高田と申しますが、ショールームを、見せて頂きたいのですが。。」
ショールームはありますが、自宅兼というもので、普段生活しているので基本的に当日はお断りします。
ただ、この日は、時間があり、この電話のお客様も福岡から来られるとのこと。
2時間ほど猶予があるのでばーっと片付ければなんとかなるかな。。ということで了承しました。
片付けが終わり、待ち合わせの場所へ行くと、車から降りてきたのは、テレビでお目にかかっている、
高田課長、秋本ゆかりご夫妻。
僕はつい、
「え?どうしたんですか?」と聞いてしましました。
高田課長:「いや、ショールームを見に。。。笑」
「そうですよね。」
こんな感じで、ショールームへご案内し、僕らの作るもの、作りたいものなどをご説明しました。
ちょっとテンパってたので、何を言ったのかよく覚えてませんが、ちょっと熱く語ってしまった気がします。
高田御夫妻は今度、ご自宅を新築される予定で、キッチンを作りたいとおっしゃっていて、
北欧や、ヴィンテージの家具がお好きということで、僕らの作る北欧家具感を前面に出したキッチンを気に入って下さいました。
帰りに工房へ連れて行くと、スタッフの平塚が、二人の姿をみて慌てて挨拶をしようと思い、
帽子をとったら一緒にメガネが飛んで、「めがね、めがね」とリアル横山やすしになったのを鮮明に覚えています。
確かに、日頃テレビでみてる人が急に目の前に現れると(しかも仕事場に)そうなりますよ。
数ヵ月後、正式に発注を頂き、半年以上かけてプランを練りました。
玄関収納とキッチン、そして背面収納をご注文頂きました。
キッチンの作業面に関しては、使い勝手もあるので、奥様のゆかりさんとぎりぎりまでミリ単位の打合せが続きました。
ファサードの北欧ヴィンテージ家具に見せる面は基本おまかせで、巾が2700もあるので、サイズ感に注意しながら、
レイアウトしました。僕らのやりたかったこと(この北欧家具のようなキッチン)を初めてお仕事としてお任せ頂いて、
そりゃ、気合も入ります。僕らのやりたいこと、見せたいことを詰め込んだファサードになったと思います。
先日、引渡しも無事終了したそうで、一安心です。
今度は使用してみてのご感想を聞けるチャンスがあればと思っております。
お客様をお出迎えする玄関収納。
シンプルに納めました。チークに真鍮のツマミがアクセント。
右の扉はダミーで、右にスリッパ用の棚が並んでいます。
アイランドキッチンのファサード。
キッチンっぽくないキッチンを目指しました。
上段中央は北欧家具によく見られる巻き戸(ジャバラ戸)。
シャッターのようにカラカラと家具の間へ収納されていきます。
フルオープンしたときも扉が残らないので2パターンのファサードを楽しめます。
巻き戸の横はトレーのような小引出し。
チークの無垢材で仕上げているので、カトラリーなどを入れてそのままテーブルへ持っていってもいいですね。
下の引き出しの削り出しの引き手もこだわりの一つ。一つ一つ手で削りだしています。
天板トップは人工大理石。同じ人工大理石のシンクをシームレスでジョイント。お掃除が楽です。
水栓は施主様支給のリクシルさんの自動水栓。水栓にふれることなく開閉できます。
IHはTEKAの3口横並び。さすがはヨーロッパデザイン、シンプルでアイコンもおしゃれです。
天井からは高田課長セレクトのエジソンランプがやさしく天板トップを照らします。
キッチン作業面。
引き出しの有効高さにはとことんこだわりました。ミリ単位の調整が続きました。
手元のコンセントも調理に役立ちそうです。
背面収納。
名古屋モザイクさんのコラベルとの相性もいいですね。
一見、派手そうですが、チークの渋さがいい落ち着きを与えてる気がします。
引き出しには多くの食器、食品ストックが入ります。
圧迫感をなくすよう高さを抑えた天吊戸は、日常使いの食器を。
ダイニングにはお持ちの北欧ビンテージのテーブル・チェアが並ぶとのこと。
並んだ姿も見てみたいですね!
高田課長・秋本ゆかりご夫妻、楽しいお仕事ありがとうございました!燃え尽きました
HOUSE24 ( T-HOUSE )
material
[ キッチン ]
本体:チーク
カウンタートップ:人工大理石
[ キッチン収納, シューズボックス ]
本体:チーク
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